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Memo02

日本の「水輸入」は世界最大

日本は、水に恵まれた国のように見える。年間の平均降水量は約1700ミリで、世界平均の2倍にもなる。だが、利用できる水の量は案外少なく、1人あたりの水資源量では世界平均の半分以下だ。それでも普段、水不足を実感しないのはなぜか。
一因は、多くの水を「輸入」しているからだ。

 

実際に大量の水を海外から運んでいるわけではない。食料自給率がカロリーベースで40%しかない日本は、大量の食料を輸入することで、実質的に水資源を海外に頼っている。
穀物や畜産物を育てるには、膨大な水が必要だ。例えば、小麦1キロを収穫するためには、約1トンの水を使う。牛丼の並盛り1杯には、約2トンも必要だという。
輸入穀物・畜産物を国内で育てたら、どれくらいの水が要るのか。この水の量を「バーチャルウオーター(仮想水)」と呼ぶ。
東京大学生産技術研究所の沖大幹教授らの研究グループは、「日本の仮想水量は、世界最大」とはじき出している。主要穀物5種(大麦、小麦、大豆、 トウモロコシ、コメ)、畜産物3種(牛肉、豚肉、鶏肉)の輸入で、日本の仮想水は年間627億トンに上る。国内の農業用水使用量は約570億トンなので、それを上回る規模になる。

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