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日本メーカー、エコカーに活路探る

[Part4] トヨタ、ホンダはハイブリッドに注力

ハイブリッド車でリードするトヨタとホンダは10年以上前、純粋な電気自動車を発売したことがある。だが、現在は純粋な電気自動車から少し距離を置く。
「走行距離を伸ばすには、ただでさえ高価な電池をたくさん積むしかなく、とても売れる価格にはならない」
トヨタ副社長の瀧本正民は、ばっさりと切り捨てた。
ガソリン車で満タンにすると500km前後走るのがふつうだが、電気自動車で1回の充電だとその半分も走らない。 トヨタが開発しようとしている電気自動車は、1回の充電で80km程度の近距離用だけ。電池の量を極力減らして、価格を抑える戦略だ。

トヨタ自動車が今年売り出す予定のプラグインハイブリッドの試作車=3月11日、愛知県豊田市のトヨタ本社で。中川仁樹撮影

トヨタが今後力を入れようとしているのは、「プラグインハイブリッド車」だ。
記者は3月、今年中に法人向けを中心に売り出されるプラグインハイブリッド車の試作車に乗った。まだ車名も価格も決まっていない。
トヨタのハイブリッド車「プリウス」には何度も乗ったことがある。時速20kmぐらいで力強いエンジン音が響き出すのに慣れていた。
ところがアクセルを踏み込んで、時速60kmになっても静かなモーター音だけ。「あれっ」と思って助手席に座るトヨタ社員をみると、記者の心を見透かしたようにほほえんだ。
「近距離だけなら、これは電気自動車ですよ」
プラグを使って充電するという意味では電気自動車と変わらず、13km走るまでは基本的に電気モーターだけで走れる。それを超えると、ガソリンエンジンも働き始める。
そんな説明を聞いているうち、「ブォーン」と勢いよくエンジンの音が響いた。走行がぎくしゃくしたり衝撃を受けたりすることはなく、変わったのは音だけ。13kmを過ぎたのだ。
ハイブリッド車「インサイト」でヒットを飛ばしたホンダも、純粋な電気自動車の開発を急ぐ必要はまだないとの考えだ。 今後、一番売れている小型車の「フィット」や中大型車のハイブリッド車も商品化する。
(中川仁樹)
[文中敬称略]

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