Editor's Note 編集長から

[糞尿戦争]






日曜日の朝にコーヒー片手に読んでほしい――。そんな紙面をめざすGLOBEで「トイレ」の話題をどう取り上げるのか。取材と議論を繰り返したすえ特集チームがたどりついたのが、今号の「トイレから愛をこめて」です。


20年前、阪神・淡路大震災直後の弊社の社内報をめくると「神戸朝日ビルは断水で糞尿戦争だった」という見出しの記事がありました。前年に建ったばかりの取材拠点のビル。水が止まり、トイレの危機が起きたのです。


「バケツで流すにしても、その用水の確保ができない。水は大阪で確保できても輸送がままならない」。利用者がきちんと後始末したかの見回りも含め、ビル管理担当者の3週間に及ぶ「陰の苦労」がつづられていました。


当時、取材で訪れた神戸市内の別のビルに普段通りに使えるトイレがあり、とてもほっとした記憶があります。ライフラインとして、かけがえのないトイレ。その社会の底力が、問われる場所かもしれません。



(編集長・石川尚文)

(今回の特集は「トイレから愛をこめて」です)






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