Editor's Note 編集長から

[築地市場で]





4月中旬、築地市場でマグロのセリを見学しました。午前2時半から行列し、待つこと3時間。「日本船・シドニー」「台湾船・ケープ」などの札がついた冷凍マグロが競り落とされていくのを、間近で見ることができました。


見学者のほうも、見たところ定員120人のほとんどが海外からの旅行者で、待ち時間には英語、ドイツ語、中国語、韓国語などが飛び交います。市場の交通整理係の人も「ハリー、ハリー」と英語で行列をさばいていました。


世界から観光客を集めるまでになった日本の魚食文化。しかし、特集でお伝えしたように、いまやマグロを獲り尽くし、食べ尽くしかねないところまで、行き着いてしまったようです。


群れを追い一獲千金を狙った漁には、生活がかかっているだけでなく、一種の夢があったのだと思います。それを過去の思い出に封じ込め、共有資源として管理できる知恵を生み出せるのか。マグロを食べてきた一員として、ひとごとではありません。




(今回の特集は「マグロは滅びるのか」です)




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