Editor's Note 編集長から

[着物と日本酒]





GLOBEでは3年ほど前、「日本酒サバイバル」という特集をしました。伝統的な酒でありながら、1970年代以降、消費が急減していった姿には、今号で特集した「着物」に重なるものがあります。


その時の取材で、大手日本酒メーカーの首脳らは、値下げ合戦で自らの商品に「安酒」のイメージをつけてしまったことを悔やんでいました。一方、今号の着物の場合は「フォーマル化、高価格化」が結果的に裏目にでたとの見方が多いとのこと。難しいものです。


「伝統的」とされる習慣にも、多かれ少なかれ「つくり出された」側面があります。その何にこだわり、どこを変えていくのか。様々なテーマに通底する課題かもしれません。


特集にあたって念のためタンスの奥を探ったら、いつ入手したかも記憶にない着物が一枚出てきました。ただ、残念なことにうっすらとカビが……。どうやら基本から勉強しなければいけないようです。




(今回の特集は「着物に明日はあるか?」です)







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