Editor's Note 編集長から

[命えらぶ時代]




今号の巻頭特集を、ご自分の体験や悩みと重ね合わせて、食い入るように真剣に読まれた読者もいるでしょう。いっぽうで、「自分とは直接関係ないよな」と、いまひとつ興味のわかない方もいらっしゃるかもしれません。


でも、この生殖医療の特集は、単に赤ちゃんを産みたい若いカップル向けに書いたものではありません。科学の発達が生殖医療をどこまで推し進めたのか。私たちは、そういう科学とどう向き合うべきなのか。現代社会が直面する大きな問題を提起したつもりです。


子どもが健康であってほしいというのは親の自然な願いです。しかし、人間が命の問題にどこまで踏み込むことが許されるのかは、重大な倫理上の問題です。このふたつがぶつかるジレンマに、簡単な答えはありません。


私たちは、解答を科学の内部で見つけることができるのでしょうか。それとも科学を超えた視点で考えねばならないのでしょうか。みなさんはどうお考えですか。



(今回の特集は「生殖医療」です)



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