Editor's Note 編集長から

[だれが五輪を動かしているのか]




「オリンピックは人類の持っている夢のあらわれである」。市川崑総監督の記録映画「東京オリンピック」のオープニングの言葉です。限界に挑む選手の孤独な戦い。崇高なまでのスポーツの祭典。半世紀近く前ですが、これが日本人にとっての五輪の原風景でしょう。


英国映画「炎のランナー」は、さらにさかのぼって1920年代の五輪の姿を伝えています。コーチを金で雇ったユダヤ系の選手は、アマチュア規定違反で批判されます。一方、貴族階級の選手は自宅の芝生にハードルを置き、召使がそこにシャンパン・グラスを並べ、中身をこぼさないように跳び越えていきます。


スポーツが神聖視され、特権階級のものだった日々は去りました。五輪も大衆化・商業化の波に洗われています。委員間の駆け引きは、昔からあったのでしょうが、一層複雑なパワーゲームになりました。開催地や競技種目をめぐる争いも激しくなっています。


だれが五輪を動かしているのか。特集では、ふだんは見えない国際オリンピック委員会の実像を追いました。


(今回の特集は「国際オリンピック委員会の素顔」です)

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