Editor's Note 編集長から

[政治を担う社会へ]




15年前、朝日新聞は「政治家よ」という大型企画を1年間にわたって連載しました。政治とカネの問題が相次ぎ、政治不信が渦巻いていたころです。その中で、政治を批判するだけではなく、よい政治家を育てるために、社会は何をすべきかを問いかける企画でした。


連載には私も加わりました。地方政治家を養成するNPOの動きや、中学校の授業での模擬投票の試みなどを紹介しました。欧米の政治家育成もルポしました。政治を忌み嫌うだけでは何も始まらない、と考えたからです。


残念ながら、政治の混迷はあれから深まるばかりです。世界各地で、政党は社会の要請に応えられなくなっています。さらに、肝心の政党の形すら、溶けてきたようにみえます。


今号の特集では、内外の政党の混迷と苦闘の様子をお伝えしました。ここに簡単な答えはありません。しかし、「世論を吸い上げて政策に生かす」「政治の実務経験を通して指導者を育てる」という二つの役目は、社会のだれかが担わねばならないのだと思います。


(今回の特集は「政党はどこへ行くのか」です)

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