Editor's Note 編集長から

[最も成功を収めた動物の運命]

ワシントン勤務のころ、まだ幼かった長男が突然恐竜好きになりました。巨大なティラノサウルスの骨組みを見るためにスミソニアンの国立自然史博物館に日参し、ディズニーのCGアニメ「ダイナソー」に繰り返し付き合うなど、ほんの一時期、私も恐竜に詳しくなりました。


米国では「リトルフット」や「バーニー」をはじめ、可愛い恐竜キャラクターが大人気でした。「暴君トカゲ王」を意味するティラノサウルスに代表されるこの恐ろしい生物が、なぜこれほどまでに子どもたちに愛されるのか、あのころはよくわかりませんでした。


もっと根本的な疑問は、「そもそも恐竜って何?」ということです。今号の特集にあたり担当記者に改めて聞いたところ、歩き方の形態模写も交えて分類上の定義を説明してくれました。それでも、何か腑に落ちません。


ある専門書には「歴史上最も成功を収めた」脊椎動物グループ、との記述がありました。繁栄から一転、大量絶滅に向かった運命に思いをはせれば、なかなか想像力をかき立てられる定義です。


(今回の特集は「恐竜に、あいたくて」です)

西村陽一編集長

世界のどこかで、日本の明日を考える 朝日新聞グローブとは?

PC版表示 | スマホ版表示