Editor's Note 編集長から

[シェール革命と資源外交]

この春、北京で会った中国政府のブレーンがこうつぶやいていました。「シェール革命で米国がエネルギー自給国に変わったら、中東やアフガンへの関心を失うかもしれない。そのときが中国外交にとって大きなチャレンジになる。中国が米国に代わってあの地域の秩序維持に責任を負う覚悟があるのかどうかだ」


その数カ月後、東京を訪れた米国の専門家はこう問いかけてきました。「中国のシェールガス増産が本格化したらロシアは焦るだろう。そのとき、ロシアは自国資源の売り込みのため日本に接近するかもしれない。さて、日本の対応は?」。そして先月、モスクワで会ったロシア人学者の発言はこうでした。「2020年までには中国のシェールガス開発に大きな変化がありうるし、ロシアの極東開発も軌道に乗っているだろう。そのときの世界の地政学シナリオがどうなっているのか、よくわからない」


各国の戦略家がシェールガスをめぐる「そのとき」について議論を交わしています。これからも世界のエネルギー地図の変容を注視していきたいと思います。


〈98号特集「シェールガス革命」はこちらから〉

西村陽一編集長

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