Editor's Note 編集長から

[よろしくお願いします]

今号から編集長を務めます。この30年余、日本、ロシア、アメリカと拠点を変えながら、新聞記者として働いてきましたが、昨年夏からの1年間は、記者の仕事から離れ、中国の大学で講義と研究の生活を送ってきました。


とてつもなく広いキャンパスから一歩出れば、変容著しい北京の街が四方八方に広がります。滞在中は、地下鉄とバスを使いながら混沌と喧噪の街をとにかく歩きました。大学町やビジネス街、官庁通りから一歩裏道に入ったり、公園を横切ったりすると、どこにでも必ず、象棋(シャンチー)を指している人々を見かけたものです。炎暑の下、上半身裸のおっさんたちが、ビール瓶片手にのんびりと赤と黒の駒を指している光景は、人々に絶えず疾走を強いているかのような印象を与える北京という街のもう一つの顔だったように思います。


今号の特集は、デジタル時代の将棋と囲碁の生き残りについて「国際化」を一つの切り口に据えてみました。GLOBEはこれからも様々なテーマに挑みます。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


〈94号特集 盤上の戦い〉はこちらから

西村陽一編集長

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