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映画クロスレビュー

『ジュピターズ・ムーン』難民問題 ファンタスティックに

[第136回]



Review02 クロード・ルブラン 評価:★★★▲(満点は星4つ、▲は半分)


ジャンルを超えた濃密な体験


視覚的にも感情的にも濃密な体験になる、ジャンルを超えた作品だ。


前作では、重い「犬税」のために捨てられた飼い犬と人間との闘争を描いたムンドルッツォ監督。その作品は、実際に「犬税」を課すハンガリーの政治的な寓話(ぐう・わ)に仕上がっていた。


今作で監督が探っているのは、センシティブで大きなテーマだ。贖罪(しょく・ざい)や信仰の力、友情、印象操作やメディアの力、移民やテロ。ジャンルを織り交ぜた作品には力強さと同時に脆(あやう)さもある。いらだちや拒絶を感じることがあるかもしれない。


それにしてもワンシーン・ワンショットのカメラワークなど見事な演出がいくつもある。やり過ぎだと言う人もいるだろう。でも、好きでも嫌いでも無関心ではいられない。いま求められているのは、そんな映画だと思う。



Claude Leblanc

1964年生まれ。フランスのジャーナリスト。仏クーリエ・アンテルナシオナル誌編集長、ジューヌ・アフリック誌編集長などを経て、ロピニオン紙アジア部長。



(『ジュピターズ・ムーン』の公式サイトはこちらからどうぞ)

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