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映画クロスレビュー

『ポルト』 異国でひかれ合った「よそ者」

[第132回]



Review02 クロード・ルブラン 評価:★▲(満点は★4つ、▲は★半分)


惜しいシナリオ、主役は街


何よりもまず、ゲイブ・クリンガー監督にとっての恋愛を映画として描いた作品だ。それが映像の質の高さと見事な編集を通して、明確に表現されている。


映画に欠かせない、この二つの要素のおかげで、かなり格調のある作品に仕上がっているだけに、中身のないシナリオが惜しい。一夜の恋を共にした2人の主人公をめぐる物語がすごく弱い。


どうしてタイトルがポルトなのか。作品を見て分かるのは、結局、映画の主役はこの街だからだ。橋、通り、ロープウェー、船、カモメ、ドウロ川の見えるアパート。登場人物たちは琥珀(こはく)色の光のなかに浸り、すべてが凝ったシーンの題材になっている。このスタイルで1時間余り。その点は十分に満足できる。




Claudia Puig

1964年生まれ。フランスのジャーナリスト。仏クーリエ・アンテルナシオナル誌編集長、ジューヌ・アフリック誌編集長などを経て、ロピニオン紙アジア部長。





(『ポルト』の公式サイトはこちらからどうぞ)


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