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私の海外サバイバル

工事始めたら不発弾が出現@コロール(パラオ)

[第138回] 塔野太

飛島建設 パラオ現地マネジャー

OFF

木々に覆われた様々な奇岩の島「ロックアイランド」。有名なダイビングスポットが点在している


パラオには400人近くの日本人が暮らしていて、その多くがホテル、日本食店やダイバーショップなどの観光業の仕事に携わっています。かつて日本の統治下に置かれていましたが、親日国と言えるでしょう。旧日本軍が善政を敷いたためともされています。


人々はとてものんびりしていて、治安もいいです。ミドルネームに「スギヤマ」「キンタロウ」「アダチ」などの日本の名前を付けている人もいます。会話の中でも「ダイジョウブ」「ゴメンネ」などと日本語が日常的に使われています。


近年は中国人観光客が増え、ダイビングをする人たちの急増などで環境面を心配する声も出ています。2015年にパラオ政府が一時、中国からのチャーター便数を減らす事態にもなりました。国としては観光収入が貴重なだけに、悩ましいところです。


パラオの特有な食べ物といえるのはタロイモやタピオカ、ココナツ、魚介類で、マグロやタイを刺し身で食べたりもします。と言うよりも、狭い島国のパラオはそのくらいしか生産しておらず、ほかの多くの食べ物は米国や豪州などからの輸入に頼っています。物価は先進国並みで日本よりも高いと感じる一方、パラオの経済的基盤は物価に追いついていない状況で、資源も豊富とは言えません。


通過は米ドルですが、例えばレストランは多くが観光客相手のため1食平均で8~12ドルし、日本円にすると約900~1300円に相当するため、私はほとんど自炊をしています。ただし日本の弁当文化が根付いており、コンビニやガソリンスタンドでは豊富な弁当が並び、値段も2~4ドルとリーズナブルです。また、スマートフォンは通信代が日本よりも高価なので、もっぱら会社や自宅などWi-Fi(無線LAN)のつながるところで使っています。


私は05年6月から希望して海外勤務に出て、これまでブルネイ→フィリピン→パキスタン→ブルネイ→パラオと11年半以上を海外で働いています。2人の子どもたちはそれぞれ5歳と2歳で海外の生活に入り、パキスタンでの日本人学校の2年間以外の9年間をインターナショナルスクールで過ごしました。私が16年にパラオへ転勤する際、高校1年の長男、中学1年の長女の学習環境や進学を考慮して妻子を日本に戻しました。

潮が引いたときだけ現れる最北カヤンゲル島の「ロングビーチ」

しかし、日本とは異なる学校の雰囲気に慣れていた長女は中学1年生を終えた後、英語を使って勉強したいとパラオの私のもとへ来ました。長女の将来を案じることもありますが、現在はパラオの現地校に楽しく通っています。私はたまにビーチに出かけてシュノーケリングを楽しみ、長女はマラソンやバレーボールに汗を流す日々です。


現在の事業は今年5月に完了する予定で、その後、他の外国の事業に携わるのか、それとも日本に戻るのかは未定です。私としては人々の役に立っていると強く実感できる海外での仕事を続けたいですし、将来、長男が大学に進んだ後は妻も私と一緒に海外で暮らしたいようです。


(構成 GLOBE記者 中野渉)


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