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私の海外サバイバル

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[第131回]彼女たちの笑顔が見たくて@イスラマバード(パキスタン)

高垣絵里

開発援助コンサルタント会社経営

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ペーパービーズの作り手の女性たちと高垣絵里さん(写真はいずれも高垣さん提供)

 2005年のパキスタン大地震で障害を負った女性らの自立支援のため、不要紙を再利用してアクセサリーなどを作る「ペーパーミラクルズ」というプロジェクトを4年半前に立ち上げました。きっかけは、被災者が暮らすシェルターでの一人の女性との出会いでした。家の下敷きになり、車いす生活を余儀なくされていました。ほんの数分言葉を交わしただけでしたが、「自分の力で生きたい」と私に訴えかけてきた時のまなざしが頭から離れず、その晩は一睡もできませんでした。決して同情からではなく、「この人に関わりたい」と心から思いました。

独特の色と味わいがあるペーパービーズのアクセサリー

 自分でも説明できないほどの強い衝動にかられ、「彼女たちのために何かできないか」と考えました。思いついたのが以前アフリカで見た、ペーパービーズを使ったアクセサリー作りでした。ペーパービーズはカレンダーや新聞紙を細く切り、爪楊枝にクルクルと巻いて作ります。車いすに座ったまま、自分の好きな時に携わることができる上、要らない紙を使うので材料費もかからないのではと思いました。



 ネットで関連記事や動画を見て作り方を研究し、毎晩、とりつかれたように紙を切り刻んでは丸めました。シェルターの女性たちの多くは家族から見捨てられ、多くのトラウマを乗り越えてきています。いい加減な気持ちで提案し、期待を持たせるだけで終らせては絶対にいけない。1カ月ほど1人で試行錯誤を重ね、ようやく「作り方を教えられるレベルになった」と感じました。シェルターを再訪し、「一緒にペーパービーズ革命を起こそう」と提案しました。


Eri Takagaki

高垣絵里

たかがき・えり/1974年、東京都生まれ。米通信機器大手を経て、バングラデシュとパキスタンで開発援助コンサルタント会社を営む。


(次ページへ続く)
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