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私の海外サバイバル

[第128回]トルコ暮らし「気楽さ」は必須@イスタンブール

安達智英子

翻訳家

OFF

安達さんが暮らすイスタンブールの街並み

17歳と8歳の娘がいます。トルコは小・中・高校はそれぞれ4年ずつ。高校4年の長女は、大学受験まっただ中です。

トルコでは非常事態宣言が続いていて、やはり世の中は不安定です。テロが相次いでいるので、繁華街や軍関係施設には近寄らないようにしています。デモにも近づきません。政府の統制も強まっているので、SNSでの発信には気をつけています。

子を持つ親からすると、教育の混乱が心配です。大学や高校の先生が突然入れ替わったりします。塾が禁止され、裁判を経て復活するということもありました。落ち着いて勉強できる環境とはいいがたいです。

それでもイスタンブールの教育熱はとても高い。受験戦争は熾烈です。子どもの数がどんどん増え、次々に新しい私立大学ができていますが、国立大学は増えていないからです。国立に入るためには、塾通いは欠かせません。

長女も高3から週4日は少人数制の塾に通い、「カリスマ家庭教師」もつけました。3月に日本で言うセンター試験があり、6月に2次試験があります。

彼女は将来、日本語をつかって何かをしようということは考えていないようですね。むしろ英語かな。

次女は小学3年。中高一貫の私立校です。英語を学ぶのには私立がよいのですが、授業料が非常に高い。私がトルコに来たころは年間50万円ほどで、トルコ人と日本人のハーフの子はほとんど私立に通っていました。今は100万円くらいします。それにくわえてスクールバス代や給食代、英語教材代。公立に通う子も増えてきました。うちは奨学金をもらってなんとかやっています。

女性の社会進出について、トルコでは東西で大きな開きがあります。イスタンブールでは男女の差はほとんどない。女子の方が教育熱心なくらいです。

(構成 GLOBE記者 鮫島浩)


イスタンブール

トルコ最大の都市で、経済・文化・歴史の中心。人口1480万。ボスポラス海峡を挟んでヨーロッパ・アジアの両大陸にまたがる。今年1月1日未明に無差別テロが発生するなど、社会不安が続く。

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