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私の海外サバイバル

[第125回]故宮の宝物をデジタル技術で保存・公開@北京(中国)

本田和秀

凸版印刷北京事務所首席代表



「故宮文化資産デジタル化応用研究所」中庭で本田氏=凸版印刷提供、写真・佐渡多真子

ただ、50歳を超えて中国語もできない中での中国初赴任は、苦労もあります。仕事では日本語が堪能な中国人アシスタント2人が通訳をしてくれるので何とかなるのですが、タクシーに乗る時や買い物では中国語が必須。週に1回は中国語のレッスンに通い、勉強しています。


さらに、北京といえば、深刻な大気汚染問題があり、暖房を使う冬場は特にひどいです。微小粒子状物質PM2.5が、健康に影響を及ぼす可能性があると日本の環境省が注意喚起する基準の約6倍にあたる400マイクログラム(1日平均値1立方メートルあたり)を超えることも珍しくなく、マスクが欠かせないほか、自宅と職場では空気清浄機がフル稼働しています。


実は過去の米国駐在で、1992年のロサンゼルス暴動や94年のロサンゼルス大地震、01年のニューヨークなどでの同時多発テロ、炭疽(たんそ)菌騒ぎなど大災害や事件を体験し、生き延びてきました。この「サバイバル力」なら、重度の大気汚染の北京でもやっていけるだろうとの理由で、会社は私を北京に送り込んだのだと思っています(笑)。



Kazuhide Honda

本田和秀さん

1961年、東京都生まれ、千葉県育ち。83年に明治大学商学部卒業後、凸版印刷に入社。米国駐在が長く、2011年から凸版米国上級副社長。13年から中国・北京事務所首席代表。故宮博物院の宝物や紫禁城の建築物を最新のデジタル技術で保存・公開するプロジェクトなどに携わっている。



(次ページへ続く)

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