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私の海外サバイバル

[第93回]プノンペン(カンボジア)

浅野佑介 Sui-Joh代表

納期の遅れ、勝手なデザイン変更でドタバタ






ON

photo: Asano Yusuke
Sui-Johの工房兼担保では学生アルバイトも働く
カンボジアの首都。王宮や寺院のほか、内戦の史跡など見どころも多い。最近では自動車が増えて、排ガスで空気が汚れている。




カンボジアに伝わる織物「クロマー」の生地を使った高品質なシャツなどをつくっています。注文を受けてからつくるオーダーメイドにも応じ、カンボジア人のテーラーたちに製造をお願いしています。カンボジアの人々に、自国製品に誇りを持ってもらうのが狙いです。


日本で働いていたとき、帰宅途中に倒れ、脳の病気で手術を受けました。26歳でした。入院中に浮かんだのは、旅行で何度も訪れたカンボジアののどかな風景でした。仕事を辞め、思い切ってカンボジアの大学院に進みました。


もともと服が好きで、自分でほしいものをつくってみたら面白いのでは、という単純な発想が事業の始まりでした。経験がなく、商品開発や委託先探しは苦労の連続でした。取引先などに10話しても5ぐらいしか伝わらないことがあり、何度も同じ会話をする必要があります。最近は8でも伝わればうれしいと思えるようになりました。忙しいからと納期が遅れたり、勝手にデザインを変えられたりと、ドタバタが絶えません。


それでも、貧困層出身者も多いテーラーが自立したり、夢を持ったりする手助けになればと仕事をしています。将来は日本にも店を出したい。カンボジア人テーラーが日本で稼ぎ、周りも「ジャパンドリーム」を目指すようになれば最高です。



あさの・ゆうすけ

1981年、名古屋市生まれ。大学卒業後、豪州に1年滞在。帰国して出版社やIT企業に勤務。カンボジア留学中の2012年にアパレル企画販売のSui-Johを設立した。




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