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Break-through 突破する力 藤森義明 米GE上席副社長 和製の「体育会系アメリカ人」は自分を信じて駆け上がった。

「フジは本当に日本人か」。アメリカ人と議論すると、よく言われる。
180センチ近い長身、大きな声、翳(かげ)りがなく率直な物言い。自分が日本人だなんて、鏡に映る自分を見る時ぐらいしか意識しなかった。

藤森義明、57歳。米ゼネラル・エレクトリック(GE)の上席副社長。

「発明王」トーマス・エジソンが創業者の一人であるGEは、家電から航空機エンジン、発電所、金融、放送・映画まで多くの事業を手がけるコングロマリットだ。売上高は総額2000億ドル弱(18兆円)にのぼる。

世界各国に約30万の社員を抱えるGEで、藤森はその頂点にたつ40人ほどの経営委員会のメンバー。厳しい評価にさらされて顔ぶれは毎年入れ替わるが、藤森は7年間、その席に座り続けている。GE130年の歴史でも、日本人、いやアジア人の上席副社長は藤森が初めてだ。

東大卒業後、日商岩井(現・双日)に就職したが、MBA(経営学修士)取得のために米国に留学して、さらに広い活躍の舞台が欲しくなった。35歳。転職を決意した。

声をかけられて入ったGE日本法人では、部下らしい部下もいなかった。だが、5年目に転機が訪れる。数百人の部下を率いる米本社の医療事業の部門長に大抜擢(ばってき)されたのだ。

そこからはトントン拍子。2年弱で収益を5割伸ばし、別の部門のトップに就くと、今度は3年間で収益を2倍にした。現在はGE日本法人のCEOに加え、米本社の個人向け金融部門のアジアトップも兼ねる。

何が藤森をブレークさせたのか。(次頁へ続く)

自己評価シート

 
 

 

 

自分にどんな「力」が備わっているのか。何が強みなのか。編集部が選んだ10種類の力を、本人の「独断」により、自信のあるものから順番に並べてもらった。

 

藤森義明(ふじもり・よしあき) 米GE上席副社長

1951年、東京都生まれ。東京大学工学部卒業後、 日商岩井(現・双日)に入る。 81年、カーネギーメロン大学MBA取得。 86年、日本ゼネラル・エレクトリックに転職。90年、米GEメディカルシステムズ核医学ビジネスゼネラル・マネジャー(GM)、 92年、CT事業のGMに。 97年、米GE副社長兼GEメディカルシステムズ・アジアCEOに就任する。 01年、米GE上席副社長に昇格。 05年より日本GE会長(CEO) 兼GE Money のアジアプレジデント (CEO)。 08年より日本GE社長も兼務。

 

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