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「野次馬」たちの大騒動

[第218回]泉京鹿 翻訳家

『西遊記』の内容については、今さら説明する必要もないだろう。日本でも幾度か映像化されてきたが、中国ではこの数年、毎年のように映画やドラマが上映され、いずれも大ヒット。来年以降公開予定の映画も話題で、中国人の『西遊記』好きはどこまでも止まらない。しかし、多くの中高年が絶賛し、若者も動画サイトを通じて夢中になっているのは、CCTVで1986年に放映されたドラマ版だ。昨年4月にこのドラマの女性監督・楊潔が88歳で亡くなったことで注目が集まり、映像と共に書籍もあらためて読み直す人が増えているのだという。


キャッシュレス化やシェアリングエコノミーなどどんどん新しいものが追いかけてくる中国の生活で、きっかけはともあれ名作、古典の良さが見直されるのは、あるいは必要な「ゆりもどし」なのではないか。


Izumi Kyoka

翻訳家。1971年生まれ。94年から16年間北京在住。訳書に閻連科『炸裂志』(河出書房新社)、王躍文『紫禁城の月』(メディア総合研究所)。大学非常勤講師。



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