RSS

世界の書店から

この記事をすすめる 編集部へのご意見ご感想

  
ソーシャルブックマーク
このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

[第75回]イギリスはおいしくなりつつある(か)

園部哲 Sonobe Satoshi ロンドン在住ライター・翻訳者


3年前の不景気のときにはクレジット・クランチ・ランチ(Credit Crunch Lunch)と小気味よく韻を踏んだ定食がシティーのあちこちに現れた。「サイフ引き締めメシ」とでも訳せよう。今回は英国王立化学会が、究極の節約メシとして一食7ペンス(約9円)の食事を紹介。それはトースト(toast)サンドイッチというもの。おなじみの、トースト「した」パンでハムやらチーズをはさんだのはトースティド(toasted)サンドイッチだが、さて9円レシピの方は:食パンを3枚用意し、そのうちの1枚だけをこんがり焼いて塩コショウ。これを残りの2枚ではさめばトーストサンドイッチのできあがり!


マッドサイエンティストの発案みたいだが、実は150年前にベストセラーになった料理本、『ビートン夫人の家政読本』にあるレシピだという。あまりに人を食った話なので、疑い深い私は2キロ1600ページのこの古本を購入して原典チェック。すると本当にあった。だが、まずそうな献立はこれに限らない。怖いもの見たさにページを繰る手が早まる。すごいのに出くわした。「生牛肉冷茶」というもの。ナマです、コンソメではありません。牛肉をみじん切りにして水に浸し、塩を加え2時間以上置いた後こし器を通し、「色付きのコップ」に注いで飲む。何故わざわざ「色付き」と指定するのであろうか? 熟考すると気持ちが悪くなってくる。水溶性たんぱく質に富み滋養豊からしいけれど。


…続きを読む

Facabookでのコメント

朝日新聞ご購読のお申し込みはこちら

世界のどこかで、日本の明日を考える 朝日新聞グローブとは?

Editor’s Note 編集長から

このページの先頭へ