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[アート特派員]エカキから見たEU

堀越千秋@マドリード





illustration: Horikoshi Chiaki


エカキさんは文章もうまいなどとおだてられるとその気になる。ピカソの書いた文は読んだことがないが、ジャコメッティは書くことも好きだったらしいし、ゴッホの手紙は有名だ。お世辞を真に受けて、じゃあ何故うまいのかと考える。


絵とは「デッサン力」である。見えたものを見えた通りに描く力。冷静に、客観的に見る訓練が、絵の勉強である。


その観点から万象を見ると、世間というものは大体耳から入った先入観だけで動いているなあ、ということがよく見える。偉そうに言って申し訳ないが、しばしのご辛抱を。すぐ終わります。


スペインにむかし、「ルマサ」という酒造会社があった。みるみる大きくなって、あちこちにミツバチ印のエンブレムだらけになった。社長は大得意でマスコミに出て人気者になっていた。が、僕にはその繁殖ぶりは異常に見えた。ある日、政治的なアレコレによってつぶれた。


同じころ、人びとは「EUが出来ました」と大騒ぎをしていた。通貨ペセタがユーロになるというのだから大転換だ。でも僕にはトイレの中のモノが、トイレットペーパーごとひとまとまりになって吸い込まれていく姿、に見えた。スペインの庶民は、8割の不安と、2割の希望、という感じでとらえていた。



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